第1回レスポンシブル・ケア新潟北地区地域対話」に参加して

 平成16年3月10日、新発田ベルナールにて第1回「レスポンシブル・ケア※1 新潟北地区地域対話」が約130名の参加で開催され加治川ネットからは3名参加しました。この取り組みは、日本レスポンシブル・ケア協議会(JRCC※2、加盟114社)が、レスポンシブル・ケア活動(RC活動)の一環として、全国13ケ所で地域対話を開催しています。地域住民、教育関係、行政、各種団体が参加し、社会との相互理解を深めるための取り組みでコミュニケーションを図ろうという取り組みです。今回、新発田地域は、新潟北地区ということでの開催でした。
 第1部として「レスポンシブル・ケア活動とは」ということで事務局から取り組みの概要説明があり続いて事例発表として新潟北地区連絡会 4事業所(三菱ガス化学叶V潟工場、北興化学工業叶V潟工場 、 潟Nラレ中条事業所、水澤化学工業樺条工場) の各企業の代表による発表が行われました。
 化学業界の自主管理活動として、各企業とも国際基準値や協定に基づき廃棄物の処理や化学物質の排出量の削減値を設け取り組んでいることや、工場隣接地の地域環境に配慮するということで騒音、振動、異臭の対策を施し、相当額の金額を環境対策費用として投じているということでした。また、地域との交流を即す目的で民謡流しに参加したり、駅前のゴミ拾いなどのボランティアを行っているとのことでした。

 第2部として新潟県の担当者から行政の基準値の説明や広報活動について説明があり、その後パネルディスカッションが開催れました。「環境保全と情報公開を中心とした総合討議」と銘打って行われましたが、パネラーが多すぎて自分たちの活動などを紹介することだけになったようでした。
 全体をふり返ってみると、地域から産出される天然ガスを利用して化学製品や科学物質を出荷している生産工場での取り組みは私たちが知らない事が多すぎていたのかな〜と感じる一方で、他の食品加工工場やシリコン加工工場、基盤製作工場、養豚場、養鶏場などいろいろな工場での取り組みも気になり始めました。????


※1【RC(Responsible Care)レスポンシブル・ケア】「責任ある配慮」
1995年にカナダで始まりました。化学物質の製造者または取扱事業者が自己決定・自己責任の原則に基づいて、化学物質の開発から廃棄に至るまでの全ライフサイクルに渡り環境・安全・健康面について対策を行う自主管理活動です。

※2【JRCC(Japan Responsible Care Council)日本レスポンシブル・ケア協議会】
日本でRCを推進するため、1995年に日化協内に設立されました。

04/ 3/15掲載