第五回「阿賀北池沼調査」開催

相 馬 広 治
紅葉をを眺めながら歩く、心が洗われるようだ。
 さる10月26日の日曜日に加治川ネット主催の今年度の最後の行事である、第五回阿賀北池沼調査が行なわれました。
前日の雨も早朝にはやんで、日差しにも恵まれての中での開催となりました。
参加した人数は、子供7人を含む総勢20人で行なわれました。新潟から親子で参加してくださった方が二組あり、また市内からは紅葉の観望も兼ねてとの女性の参加組もありました。
調査地は、今年の新発田市と豊浦町との合併を記念して豊浦地区の池、水路から今回の候補地を絞りました。
豊浦のあたりは知っているようで、新発田市民にもまだなじみのない場所もあるようでネットの会員自身の勉強の為にも今回の場所選びを考えてみました。
水量は少なが、深みにはたくさんの生き物がいた。
 最初の場所は豊浦でも南に位置する滝沢地区の水芭蕉公園周囲の灌漑用溜池から流れ出る水路を中心に網を入れてみました。
流れの特徴や周囲の様子からして沢蟹などがいるのではと予想していましたが、オニヤンマの幼虫のヤゴやアブラハヤ、蛍の幼虫やスナヤツメなど結構いろいろと網にかかりました。
三段になった溜池の一番上の水路に流れ出る付近には沢山のヌマエビが取れました。
また、ザリガニも生息しておりきれいな水と少し汚れた水とに棲む生物が混在しているとの事のようです。
用水路の一番上流の奥地が水芭蕉の植生地になっており、小さな根株が沢水の中にあって、早春のころどんな花をつけるのか今一度見てみたいところです
周回路が整備されたばかりであり、公園としての整備の工事車輌も入っており、今よりももう少し整備をして人が訪づれ安くするようですが、あまり人工的に形を変えて欲しくないとも思いました。

明るい森には、たくさんの植物が自生している。
どんぐりの実が沢山おちており、夏にはカブトムシなどがいるのではとも想像できました。(夏の下見のときにカワセミが飛んでいるのを見かけました。)
紅葉も始まりかけており、クヌギ等の落葉樹の木立は、周囲に日が差しこみ明るい感じがなによりもよい気持ちにしてくれます。杉の密生した林は暗くて陰気なのでそれに比べたらここは、下草を刈ってやるともっと感じのいい所になるとおもわれます。

一時間ちょっとの観察活動をして次の調査地に向かいました。
次の場所は、最初の山地と比較して町の中をということで、とくに月岡温泉街を経由して流れる水路を調べてみました。山地と町場の比較です。
二面コンクリートの周囲が田圃の水路であり、底地には水草が繁茂していて、上からはタニシと小魚がすばやく泳いでいるところを見ることが出来ました。
アメリカザリガニ たくさんの種類のヤゴ ヘビトンボの幼虫
豊浦探検!!とても楽しかったです。
調査結果は、ザリガニ、タナゴ、タニシ、ヤゴ、シジミ、ヒルなど田圃の中ではありますが、ひとところの農薬散布が薄らいでいるとのことで、それなりの生態系を持っているとのことでした。近所の人も寄ってきて以前よりは魚の姿も見えるようになってきたとの話し掛けてくれました。気温が急に下がってきたのでここでの調査は簡単にして30分ほどで切り上げました。
午前中で調査を無事におえて、豊浦の真木山公園内のキャンプ場での昼食となりました。
渡辺氏の今回の鍋初挑戦の芋煮汁を味わいました。味ははじめてではありましたが中々好評で合格点ということでしょう。お替りをするほどに体があったまる鍋でした。参加者の皆さんにも満足していただけたのではないでしょうか。
午後のパネルディスカッションに参加するため昼食を取らずに帰ってしまった藤田さんご苦労様でした。他の参加者もお疲れ様でした、ありがとうございます。
03/10/27掲載