新発田環境フェア’03

「新発田イバラトミヨ登場!」

イバラトミヨ元気に泳いでいるね。
  9月21日新発田市カルチャーセンターにおいて新発田環境フェアが新発田地域広域事務組合の主催により開催されました。
当日は、あいにく小雨でしたが1000人以上の来場者があり大盛況でした。
 昨年から新発田広域事務組合では、従来のゴミ処理やリサイクルを題材にした催しから環境という観点でNGOやNPOも参加する生活環境から生態系啓発や自然保全活動、リユースなど様々なグループが参加するものとなりました。
 加治川ネット21は、「水辺の環境保全などの紹介」と題したブースを設営しました。
ブースでは、加治川ネット21の活動紹介コーナー、イバラトミヨをはじめとする淡水生物展示コーナー、魚たちの解説展示コーナー、「ぼくらは加治川探検隊」感想文コーナー、加治川小学校の環境授業の実践コーナー、環境ビデオ試写コーナーを設けました。また、特別展示で猿子夏実ちゃんの生き物観察日記コーナーが設置されました。

展示水槽は大小合わせて計5つの水槽

外来種水槽1つ・ウシガエルなど
淡水魚水槽4つ・イバラトミヨとホトケドジョウ
          ・ヨシノボリ、スジエビなど
          ・モツゴ、タイリクバラタナゴ
          ・ナマズ、キンフナ、ドジョウ
その他      ・イシガメ水槽、
          ・サワガニ水槽、
          ・クロベンケイガニ水槽など
様々な主役たちが来場者を魅了しました。
イバラトミヨっておもしろい泳ぎ方をするね。

新発田のイバラトミヨです。 スジエビ4p〜5pくらいあるよ。
かわいいサワガニです。 ナマズです。

また、ビデオ放映コーナーでは、イバラトミヨの営巣模様や各地の多自然型河川工法の実例などを紹介しました。
 各コーナーでは、説明者が子供たちにわかりやすく魚の説明をし、たくさんの人々が立ち止まり魚の泳ぐ姿に魅了されていました。イバラトミヨ水槽の前では人だかりができお年寄りからは懐かしむ声がたくさん聞かれました。また、椅子に腰を掛け30分以上も魚たちを眺めリラクゼーションを楽しむ人も見られました。
 新発田市は、自然に恵まれ生態系豊かな土地と思われがちですが、このたび捕獲してきた魚たちも一定のところにしか生息できない魚たちばかりです。いることがわからないでつぶしてしまった水路や道路など多かったでしょうが、このままでは昔を懐かしむこともできなくなる恐れがあります。新発田市ではイバラトミヨは住める環境は今のところ一カ所しか確認されていません。新発田地域の多様で生態系豊かな自然環境を示す指標としてもイバラトミヨの存在を知っもらったことは非常に有意義なことであったと思います。

03/09/25掲載