加治川小学校水辺レポート


近くの農業用水に出発!
 9月5日(金)加治川村立加治川小学校4年生を対象に行われた総合学習(環境学習)に加治川ネット21が講師として招かれ、おさかな博士の藤田利昭さんを講師として派遣しました。その授業風景を少しだけ紹介します。

@生き物から水質をみよう
 当日は、藤田先生が加治川村の上流(新発田市)から生き物を捕まえてきてくれました。上流にいた生き物の種類は、カジカやシマドジョウ、ヘビトンボやカワゲラなどきれいな水に棲む生き物がほとんどでした。「みんなも早く水に入りたいよね。つかまえた地域の生き物の種類と比較してみましょう」と藤田さんの提案で早速調査地へ移動。

 調査地点は、学校から歩いて約3分。すぐ近くの大きな用水です。子供達の膝より深い場所もありましたが、あっという間にたくさんの生き物が集まりました。
(途中、生き物を集めていた容器が川に落ちてしまいドキドキのハプニングもありました)
水草の周りにはどんな生物がいるかな。 土の中にもなんかいたよ。

 1時間ぐらいの楽しい調査を終えて、今度は理科室で捕まえた生き物たちの確認です。捕まえたのは、アメリカザリガニやコオニヤンマのヤゴ、ドジョウ、アブラハヤ、など少しきたない水やきたない水に棲む生き物の他、きれいな水に棲むカジカやや絶滅危惧U類のスナヤツメなども捕まりした。この調査で加治川村は「田んぼの用水がはいり少しきたない水ではあるけれど、加治川などのきれいな水が流れ込み、たくさんの種類の生き物がいる地域」であることがわかりました。
アブラハヤやドジョウが捕獲されました。 いろんな生き物が川に住んでいるんだな。

A川の水質と食物連鎖
水は、大きな地球を旅しているんだよ。
 生き物調査が終わった後は水や川、環境についてもう少し詳しく学習を行いました。
 まず最初に、川をとおして海と森はつながっていること、洪水ではない川になるために森がダムの役割をはたしていること、川の水は生き物たちの食物連鎖できれいに保たれていることを学びました。最後には、「今は五泉、村上、新発田でしか見つかっていません。でも、昔は加治川村でも棲息していたことが確認されています。たぶん、まだいると思います。みんな、見付けたら教えてくださいね」と藤田さんからイバラトミヨについて紹介がありました。

楽しかったね。加治川小学校のみなさんお疲れ様でした。
 

03/09/8掲載