2003年夏、「ぼくらは加治川探検隊」開催される。

報 告 者   相 馬 広 治

加治川脇の用水路で生物採取

7月27日の日曜日に第3回「ぼくらは加治川探検隊」が岡田の天然プールの河川敷で開催されました。なかなか明けない今年の梅雨空の影響で、河川の増水により今年の開催は当日の天候次第ということでしたが、当日は抜けるような青空の元夏らしい天気の下で行なうことが出来ました。 (当日、北陸地方の梅雨明け宣言有り、去年より5日遅れで明けたとのニュース。)
市内及び市外からの参加者で子供達14人とその大人たちで探検が始まりました。
 最初に藤田、永野氏による近くで採取される実物の水生生物を使っての解説・説明があり、その後両氏の引率指導のもと加治川の水を引く近くの用水路からまず網をいれて見ることにしました。加治川の増水と水温が低いとの事で脇の川での探検になりました。

ヒルに吸い付かれた永野さん

 ドジョウやゲンゴロウ、トノサマカエル、メダカなどが採取されました。加治川からの用水ということと生活排水が流れ込んでいないということ、肥料分も少ないとのことから比較的水質も良好とのことで市内の川では見られないものが多くいるとのことでした。

特に永野先生はヒルを足に食いつかせ自ら人体実験解説を見せるなど張り切って子供らにその特徴を説明していました。

取れた標本をバケツにあつめ藤田・永野の更なる解説があり、人の生活と川の関係・絶滅危惧種の解説など小さな事柄から大きな事柄までひととおりの説明がありました。

ヌルヌル石を探そう! ヌルヌルの正体は? 珪藻です。

 次に、植物の採取とその解説がありました。川の石裏についたミズゴケの正体を顕微鏡やパソコンで表示したりとだんだん、ネットの活動も科学的なものになってきました。ただパソコンは昼光のもとでははっきり画面が見えないのでそのあたりが今後の見せ方の工夫としての課題かと思います。また最新設備の水中カメラの出番は今回無かったのでその成果がいかなるものなのかも今後の期待するところです。

 昼になり恒例の豚汁の相伴のもと塩焼きの岩魚にほうばりつつ、川面にきらめく洋光を眺めていると30年前とほとんど変わらぬ往時の風景を思い起こします。
 ここで泳ぎを覚えたことや溺れかけて水を飲んだこと、沢蟹を岩穴からとりだしたことや水面から見上げた蝶トンボなどのことがすぐこの間の事のように感じられました。
 そんなことを思っていたらウトウトゴロンと昼寝のひとときと相成りました。

水鉄砲よく飛んだ。 冷たさなんて何のその。17℃

 午後からは水鉄砲の作成となり、保護者と共に押し棒の布巻きにてこづりながら何とか自前の一品を作り上げていました。それを持参しての川中の水鉄砲の打ち合いには、大いに歓声をあげて水温の冷たさもなんのその河童のごとく子供パワーの爆発でした。 最後に夏休み用の宿題のネタまとめもしっかりと行い充実した夏休みの一日が親子共々過ごせたのではないかと思います。
関係スタッフの皆さんご苦労様でした。

(今回の模様は、BSNや新潟日報でも報じられるとの事ですので皆さん期待して見ましょう。)

03/07/29掲載