「信濃川を考える会」に参加して

報 告 カニのカニ吉君 
まなぶくん:
「信濃川を考える会」が平成15年7月19日(土)午後1時から、新潟市内の信濃川会館で行われると言うから行ってきたよ。
かに吉くん:
「信濃川を考える会」だから、信濃川会館で開催する、ナイスなアイディアだ。
でも、加治川ネット21が主フィールドとする加治川は、信濃川と関係無いじゃないか?
大熊先生・・・信濃川の歴史について講演
まなぶくん:
普通今の加治川の姿を見るとそう思うよね。信濃川につながっていないし、加治川の水は日本海にそそいでいるからね。
信濃川を考える会の「越後をつくった信濃川」と題して新潟大学の大熊教授が基調講演した中で、「昔は、阿賀野川も加治川も、信濃川の一支流だっだ」と言っていた。
かに吉くん:
それじゃあ、信濃川は流路延長(かわの長さ)は日本一だし、流域面積(河口に到達する水が集まる範囲)は第3位、阿賀野川も大河だ。そんな「河川」が一緒なら、河の長さでは日本一、流域面積も日本一ではないか。今でも日本一長い河なに、昔はもっとすごい河だったんだね。どうして、それが今の形・姿になったの?
まなぶくん:
そもそも、阿賀野川や加治川の河口は、冬の北風で砂山になっていて、その砂山を突破できる、水の量・勢いは無く、日本海に直接そそげなかった、それで、信濃川に合流し、日本海に出ていた。洪水が起こるたびに水浸しになり、潟が多い土地だんったんだ。それが、江戸時代の終わり頃に、新田開発と言うことで、潟を干拓したりするんだけれど、そのためには、川の流路を付け替えたり、加治川では、放水路を掘ったんだ。今の河口は、人間が掘ったものなんだよ。
かに吉くん:
ヘーッ、ビックリした。驚いた。イヤ知らなかった。加治川の河口は人間が作ったものなんだー。
まなぶくん:
そうだね。加治川の河口付近は、護岸があるものの自然が豊かだから、そう思っている人が、ほとんどだと思うよ。新発田から新潟に向かうある道路脇にある「派川加治川」があるけれど、それは、昔の川の後なんだ。
かに吉くん:
そんな凄い話を聞けただけでも良かったね。それから、どうしたんだい。
Gグループ代表発表者・・・カニ吉君
まなぶくん:
基調講演の後は、参加者を8グループに分け(参加者が多い団体は、同じグループにならないように分けている)、「我が活動との関わりの上での問題や課題について」と「社会の中での信濃川の現在の問題や課題について」のテーマで、ワークショップを行ったんだ。1時間ぐらい各グループで討論し、その後各グループの発表者が持ち時間3分で発表したんだ。
かに吉くん:
では「まなぶくん」は発表したんだね。
まなぶくん:
イエ、その後の各団体の「交流発表会」で、「加治川ネット21」の活動紹介等を発表したんだ。 ワークショップの発表は「加治川ネット21」の参加者からは、渡辺さん、遠藤さんが発表し、なかなか、上手く話していたよ。自分のグループでは討論し、また、他のグループの話を3分という短く区切った時間で、簡単明瞭に聞ける事や、全体の話が聞ける長所がある。だから、時間は短く感じたね。
若月さんから加治川ネット21の活動を紹介
かに吉くん:
なかなか充実した「信濃川を考える会」でしたね。
まなぶくん:
信濃川と言う名称が付いているから参加し難いが、加治川は信濃川の元一支流だったんで参加しても、全く違和感はないし、川の環境活動について、他団体との意見交換もできるし、参考にもなる。今回は、加治川ネット21からは4名の参加でしたが、加治川ネット21の会員の方であれば、どなたでも結構なので参加をして欲しいと思いました。

03/07/24掲載