加治川ネット21  環境講座
  C.W.ニコル  講演会 「人と自然」VOL.2

「グローバルな環境、ローカルな環境」  
開催日03/05/24

5月24日加治川ネット21NPO設立記念講演cwニコル講演「グローバルな環境、ローカルな環境」が約600名の参加で開催されました。この講演会では、加治川ネット21顧問CWニコル氏講演と新発田市で、環境省、文部科学省、(財)日本生態系協会などから環境学習モデル校として選ばれ取り組んだ成果を竹俣小学校に発表して頂く場としました。

パート1 「ローカルな環境」
 cwニコル講演に先立ち、新発田市立竹俣小学校の児童による総合的な学習における加治川水系姫田川について調べ上流、中流、下流の小学校にE-メールを使い共同研究を呼びかけた活動が紹介された。子供たちが自分たちで考え調査したことで、魚や昆虫、水性動物たちが地域にもたらす自然度の高さが重要なこと事を考えはじめ地域にを誇りをもつ活動がはじまった。子供たちは、自分たちの考えで話し合い川東地域の3小学校に呼びかけて、ウォーターサッミトを開催し地域の自然環境に配慮しなければ成らないことを地域みなさん、「お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん」に呼びかけたこと。環境活動は継続的に人間か関わらなければ維持できないことを知り今年も春にゴミ拾いからの活動を行っている。また、協働事業を行った新発田市立川東小学校のお友達が激励に来てくれました。
すばらしい発表に対し会場から満場の拍手が鳴り手やみませんでした。

パート2 「グローバルな環境」
CWニコル氏は、世界各国を旅して日本にたどり着いた。
来日は、単純に柔道、空手の修行のため。
CWニコル氏は以下のこと私たちに呼びかけました。
日本人はみんな山の存在を忘れている。
日本の山には、精霊がやどっていた。彼のかつて住んでいたウエールズは、炭坑が主産業の町であったため、いたるところで「ぼた山」が存在し自然豊かな山は、そこに存在しなかった。自然環境豊かな日本の山に住んでみたかった。山のずばらしさは、さまざまな動物や植物の存在があることです。ウエールズでは、山の炭坑開発により数百年前にツキノワグマが絶滅した。しかし、日本では豊かな生態系の証としてまだツキノグマがたくさんいる。しかし、バブル時代に山は切り開かれ、何千年もの間、先人たちが畏れ、敬い手つけてこなかった山にスキー場やゴルフ場が作られ、ツキノワグマは害獣とされたくさんの熊が射殺された。

日本の環境破壊について
 ニコル氏は日本における田の用水路U字溝の問題点を話しました。
田んぼの整備においてU字溝は、江浚いに手が掛からないというを理由設けられている。しかし、結果としてホタルをはじめ、カメやカエルやヘビ、メダカその他様々な生物が住めなくなり、田から姿を消していきました。U字溝は世界各地であまり見られらない構造で、日本の豊かな生態系を破壊している象徴のような存在だ。
 日本人がミネラルウォーターなんてちょっと前の日本には考えられませんでした。いまの日本人はフランスの水を買い飲んでいます。わたしの家の水道水はとてもおいしいですよ。なんかおかしいですね。
 かつてイギリスは環境破壊がひどいかった。昔のイギリスの大河川テムズ川は、ドブであり、悪臭がひどくて川に面した窓にはカーテンを掛け、そこに香水をふりかけて悪臭に対応していた。しかし、いまのテムズ川はサケが昇れるほどに復活した。イギリスにできたことが日本にできないはずはない。
 もう少し一人一人が環境の事を考えばきっとよくなるはず。と訴えました。
03/05/26掲載

アンケート掲載7/5