加治川の桜実態調査
〜さくら、サクラ、sakura、2002年模様〜

         文 責  田 代 和 吉
樹高は? 土質は? phは?

 平成14年4月14日(日)午前9時から「加治川を愛する会」主催の「加治川桜堤クリーン&ウォーク」に協力とは、別行動で、「桜の実態調査」を行いました。つまり桜の生育状況や健康診断です。加治川ネット21の副会長の田中さんをリーダー兼講師にメンバー10名で行いました。田中さんは本業でもあって、桜の生育状況を的確に把握し、桜の木の病気判定を行い、参加メンバーに病状と対処方法を説明していました。また、土壌の調査、桜の木の根元から30pと2m地点の地表より、20p下の土質とpHの調査実施しました。これは桜の木は根が真っ直ぐ下に伸びるのではなく、横方向に伸びるためと、土壌が砂状であれば水の保水力が小さく、粘土状であれば水を溜めやすく、根腐れを起こす恐れがある事からです。一部加治川の桜の生育が悪いのは、土壌が原因と田中さんは指摘しています。

土壌は、pH6.0位でした。

また、桜の植樹の時、根の周り部分だけを土壌改良しては、後々成長が悪くなる。木が大きくなった時の事を考えた余裕幅で土壌改良を考える必要があると田中さんは説明しています。
 土壌のpHも強酸性であると植物は育ちにくい。今回はどの土壌も弱酸性の6.0位で、まあまあの土壌であった。土壌のpHの判定には、初めて使った試薬と言うこともあったが、かなり時間がかかってしまい、反省する点でありました。
 加治川堤防の桜の内、ランダムに10本調査してみたが、維持管理がしっかり行き届たところがあれば、木が大きくなった事もあって何もしていない、ほったらかしの所も見られた。

飯豊連峰を背景に未来の桜並木に思いをはせる。

 テング巣病の枝があったり、害虫が付いていたりして、何もしなければ2,3年で花を付けなくなり、枯れてしまうのではないかと思われる木もあった。加治川の桜もいろいろである。
 将来は長堤10里6,000本日本一の桜並木が復活すると感じた、桜の実態調査の1日だった。