アサザプロジェクト見学会に参加して。

                                      小柳 繁

 ヒンズー教にビッシュヌ、ブラウマン、シバという三神一体の世界がありま
すが、アサザプロジェクトと飯島さんと接してそんな世界を感じました。
新たな社会(環境?)の創造と戦後の物作りとシステムの破壊、その調和
とネットワークの構築。
ビジュアルと運動体がひとつになって、活動しながら、再創造を繰り返す。
ちょっとオーバーですが、そんなイメージが私の第一印象です。

アサザプロジェクトは私にとって、一言で
言えば「アート」であり、「社会システムの
再構築」です。
アサザプロジェクトは、霞ヶ浦の地域とい
うキャンバスに、植物や人、官、学、里山
、などの多くのオブジェをもって描いている
創造的なプロジェクトと感じました。
現代の公共事業の失敗は、創造性の貧困
につきるのではないでしょうか。
(知識集積だけで、感性のない人が事業をするのですから、仕方無いのか
もしれませんが・・・・・・)

創造は森羅万象のなかにあります。
学校ビオトープは、その一翼を担うものと思います。
しかし、今まで、学校に池を創ってそこで完結する(偏見ですみません)
学校ビオトープは、何か、趣味の盆栽の小自然みたいで、正直いまひとつ
納得出来ない面がありました。

地域がまさにビオトープであり、そのなか
に学校ビオトープがあると思います。
ところが、学校という空間に小さな宇宙を
つくることで、自己満足してしまうとむしろ
創造の弊害になってしまいます。
家に偶像をおいて祭っているような宗教
になってしまわないか、それが究極の心
配でもありました。
実際、いままでの学研の教材が良い例です。

そんな偏見の払拭と可能性の発見を見せてくれた見学会でした。
ありがとうございました。

尚、2001年6月9日〜10日 主催 学校ビオトープ連絡協議会