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間違いだらけのダイエット ダイエットの極意教えます
(『広報しばた』 1165 1167 1169 より転載)
○ダイエット宣言をした太りぎみの夫。そして一か月がたちました。
夫: だめだーっ。ひさしぶりに体重計に乗ったら、ずいぶん増えてる。
妻: え〜?いったいどんなダイエットしてたのよ。
夫: まず昼を豆乳と黒酢だけにしたら、いったん体重が減ったんだよね。でも、すぐ飽きちゃって挫折!
妻: それから?
夫: ヨーグルトにハチミツとゴマと寒天を入れて、キムチも毎日食べてた。
妻: まあ、豪華なダイエットねえ。
夫: でもねえ、この一か月、米の飯をいっさい口にしてないんだよ。
妻: それはまた、ずいぶん極端!
〜Dr.平塚のちょっと解説〜

 ダイエットへの関心が高まっています。中には誤った方法も多く、注意が必要です。特定の食べ物ばかりを毎日食べたり、逆に何かを絶対に食べないという方法では栄養が偏ってしまいます。そして不要な運動器具や、高価な補助食品を売る「ダイエット商法」にもだまされないように用心しましょう。
妻: なにか運動は始めたの?
夫: 仕事帰りにサウナに寄って、思い切り汗をしぼり出してた。
妻: それって運動なのかしら・・・。
夫: しかも、そのあとのビールが最高にうまくて・・・クーッ。
妻: それじゃ増えるわけよね。いいわ。わたしが減量のコツを教えてあげる。
夫: ありがたい、お願いします〜。先生。
妻: よろしい。まず、毎日2回体重を計って折れ線グラフを作りましょう。
夫: ふむふむ、それから?
妻: それだけ。うふふ。
夫: ばかにしちゃいけないよ。それで体重が減れば苦労はしないって。
妻: あら、反抗的な生徒ね。まあ、だまされたと思ってやってみたら?
〜Dr.平塚のちょっと解説〜

 @同じ服装で1日2回、朝食前と夕食後に100g単位のデジタル体重計で体重を計ります。
 A方眼紙などに折れ線グラフで記録します。
 B急な減量は失敗のもとです(1か月で1kgを目安に)


妻: 余白にその日の食事や運動の内容、増えたときの言い訳を書けばさらにいいわ。それで、やるの?やらないの?
夫: やりますよ、やります〜。まあ、1か月で1kgなら楽勝かな・・・。
○妻の助言に従い、夫が体重の記録を付け初めて1か月がたちました。
妻: 800gの減量成功ね。おめでとう!
夫: グラフにしてみてびっくりしたよ。体重ってこんなに毎日変わるんだね。ほら、この日!宴会の帰りにラーメン食べたらこんなに増えてる。
妻: あら、本当だわ。すごい。
夫: この週は少しずつ体重が減ってるだろ?毎晩のポテトチップをやめてみたんだ。あれ、高カロリーなんだよ。
妻: 最近、夜食を買わなくなったわね。
夫: 代わりに水かお茶を飲むとそのときは増えたように見えるけど、必ず翌朝には減っているんだよ。
〜Dr.平塚のちょっと解説〜

 
朝食前と夕食後の体重を100g単位で折れ線グラフに記録して増減の言い訳を書くこと。これは「行動修正療法」という肥満の正しい治療法です。グラフの変化から、簡単に楽しく体重と自分の生活の分析ができます。肥満の原因は、自分で見つけたほうが生活と生活習慣の改善につながりやすいのです。
妻: 減量法はいろいろあるけれど、本当に大事なのは減った体重を維持することなのよ。1〜2kg減ったら、無理をしないで、しばらくはその体重を維持してね。これがリバウンド(揺り戻しの体重増加)を防ぐコツよ。
夫: よ〜し。1年後には結婚前のズボンをはいて見せるぞ。今度は少し運動でもしてみようかな。
 
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