関西電力黒部ルート見学会  2015年6月10日

 黒部ダムから下の廊下を歩き仙人ダムに着いたとき「こんな山奥に事務所がありトロッコのレールが敷いてあり何故」とビックリしました。あれから10年近く経ち関西電力での黒部ルート見学会なるものを知った。これは抽選で当たった人だけ参加できるルートで競争率は5倍位とのこと。早速往復ハガキを5枚出した。そして運良く当選した。このルートは片道通行だけで往復は出来ない。

集合は黒部ダム10:30で解散は欅平14:20なので行き帰りは自分で交通費は払わなければならない。

長野県扇沢から黒部ダム迄トロリーバスで行きバスの駅長室前で関西電力の担当者と待ち合わせだった。担当者から点呼を受けIDカードを首から下げ、関係者しか通過できない所を通りヘルメットを被りバスに乗り込んだ。バス1台しか通れないうす暗いトンネル内をしばらく走る。タル沢横坑付近でバスは停車して全員降りる。トンネル堀作時に掘ったものを途中で捨てるための通路とのこと。柵がしてあったが鍵を開けて外に出る事が出来た。沢は十字峡に続いているものだった。そこからは剣岳の八ツ峰や三ノ窓雪渓が見る事が出来た。一般の人は中々見る事は出来ない風景で感激ものだった。

作廊谷でダムでバスから降りてインクライン(ケーブルカー)に乗り黒部第四ダム迄行く。内部を見学して持参してきた昼食を事務所で摂る。今度は上部専用鉄道に乗り欅平に向かう。途中に高熱隊道を通過する。当時の難工事の状態のイラストや写真を見せていただくが想像に絶する、とても考えられない工事でした。やがて欅平の上部に着いた。ここからは後立山連峰の白馬鑓岳や天狗ノ頭が綺麗に見えた。エレベーターに乗り欅平迄下降して、最後に工事用トロッコ電車に乗り欅平駅に到着した。人間の力は凄いものだと改めて黒部第四ダムの難工事を認識しました。とても貴重な体験でした。



 
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