韓国済州島 漢拏山登山

2007年 10月13日  新発田〜成田夢牧場
        14日  成田空港〜済州島
        15日  漢拏山登山(ソンバナクコース〜カンノンサコース)
        16日  漢拏山登山(オリモクコース〜ヨヨンシルコース)
        17日  済州島観光〜成田空港


メンバー: 田辺、佐久間、渋谷

新潟から済州島へ行くには、新潟空港からソウル経由と、成田空港からの直行便を利用するしかない。
ソウルから済州島の便は、人気があるのか航空機の席が取れなかったので、成田空港から行くことを計画。

成田空港へは、出発日の前日に行かなければ、搭乗時間には間に合わない
我々(計3人)はホテル代を節約するために、近くのオートキャンプ場で宿泊することにする。

磐越道から常磐道を経由して、土浦インターで高速道を降りた。 
そして土浦市内のデパートに寄り、夕飯の食料などを調達する。
成田夢牧場のオートキャンプ場は、家族連れがほとんどで、みなさん大きなテントを張り、バーベキューを楽しんで
いた。 我々は目的が違うが、ここでテントを張り一泊する。 牧場は、とても広くて設備が整っており、それ
なりにキャンプを楽しむことが出来た。

翌朝、ここから成田空港に向かった。早朝のためか道路は空いており、30分くらいで予約していたパーキング
に到着。 成田空港で、韓国内で使え日本とも通話できる携帯電話を借りる。持っていると心強い。
そして成田0945発の大韓航空に搭乗。 機内でビール付きの昼食をいただく。 済州空港1220到着。
飛行機を降りたら暖かった。

まず宿泊場所の確保である。
日本を出発したとき、宿泊場所を予約してなかったのである。 空港内の観光案内所にて、安い旅館
を探して貰う。 それと最終日の観光の為に、一日貸し切りで日本語が話せる、タクシー運転手も予約
して貰った。 観光案内所は、日本語で親切に対応していただき、ありがたかった。 空港からタクシー
で宿泊先に向かうが、なにを間違ったのか、運転手は500m位手前のホテルに我々を降ろして去って
行った。思ったよりも立派なホテルなので、少し不安に思って中に入ってフロントに聞くと、予約は入って
いないと。ホテルの名前を言うと、我々の宿泊するところは、もっと先だと教えてくれた。 タクシー車中で
カジノがあるホテルの話をしていて、運転手は間違ったのだろうか。 重たい荷物を持って目指す宿泊先
まで歩いた。海がすぐ近くにあるためか、店先に水槽を置き、その中に魚が泳いでいる食堂が、軒を
連ねてあった。そして、ようやく目差すホテル(旅館)の看板がありほっとする。

そこは素泊まりのモーテルであった。日本語は通じない。 フロントで空港から予約した者であることを
なんとか伝える。 宿泊料金は13万5千ウオンという。でも値切ったら13万ウオンにしてくれた。
多少なりとも言ってみるモノであると思った。部屋は2人用のオンドル部屋でダブルの布団のみ、しかし
日本円で換算すると16900円である。素泊まりだが、3人が三泊の総額であり、1人1泊約1880円で
あって安ーい。早速荷物を置き、近くのスーパーマーケット(Eマート)に行き、明日の朝飯を調達した。

まだ時間があるので、日本で買った観光案内書に載っていた民族村等を観光した。
バスで行こうと思ったが、3人分のバス代金を考えると、タクシーも変わりないことが判った。
我々が歩いていると、すぐに流しのタクシーが停まってくれた。三姓穴と民族自然博物館を見学した。

夕食は、刺身を食べたいということで一致するが、あまりにも刺身屋さんが、たくさんありすぎて迷って
しまう。一通り見てから、愛想の良さそうなハルモニが居た店に入り食事をした。 夕食代は3泊の旅館代金
より少し安い位の豪華なものを食べた。 防波堤の先端から見る、済州市内の夜景はとても綺麗だった。
旅館に戻り、スーパーから買ったパックご飯を、旅館のフロントに頼み、電子レンジで暖めて貰う。明日の朝食用
とする。暖めて貰ったお礼に、日本から持ってきたお菓子を差し上げた。 部屋にある布団は、2人分の
ダブルのみ、でも何とか男3人で寝る。 寝袋を持ってきたが使わなかった。

2日目いよいよ漢拏山(1950m)の登山である。初日はソンバナクコースから登りカンノンサコース下山の予定。
近くのコンビニで昼食と飲み物を調達。 タクシーを拾い市街バスターミナルまで行く。3000ウォンだった。
タクシー車中で、運転手がソンバナク登山口迄15000ウオンで、行ってくれるとのことだが、しかし予定通り
市街バスで行くことにする。バスターミナルの中で切符を買う。3人で1枚の切符だった。
後で計算してみるとバス料金は一人3000ウオン。 旅館から、ソンバナク迄タクシーとバスで3人分合計すると、
12000ウオンである。3000ウォンの差だが、タクシーで行った方が確実で早いと思った。

ソンバナク登山口にはたくさんの人達が居た。海抜は750mとかいてある。登り口には管理事務所や売店
、トイレ、案内板等があり、設備は整っていた。登山道の幅は約2mくらい、両脇はロープが張っており、木道
や石を敷き詰めた道で、良く整備されていて迷う事はない。

韓国の登山者を見ると、ほとんどの人が軽装である。又皆さん登るスピードが早かった。
山頂迄トイレが3カ所、水場2カ所、中間付近の待避所の売店にはカップラーメンやジュース類が売っていた。 
だから荷物は、ほとんど持って行く必要がなく軽装なのでした。 
日本で登山者同士が交わす挨拶は「こんにちは」で、 韓国では「アンニョンハセヨ」である。
何度もこの言葉を使っていると、自然と流暢に言葉が出てくるのが面白い。

山頂は、平日にも係わらずたくさんの人達で賑わっていた。 周囲は木が敷き詰められていて、休憩する
のに良い。 山頂からの景色も雄大で、オルムという小さな山があちこちにあった。火山の隆起で出来たとの
こと。噴火口には池があった。 登山道中、抜きつ抜かれつの韓国の登山者と、食料やお酒の交換をして
交流した。 我々が山頂で、ガスバーナを使おうとしたら、管理人さんに、火気の使用が禁止と注意を受けた。
山頂は、火気使用禁止なのだ。 周りには、たくさんのアマギ(カラス)が居て我々登山者を見ている。
登山者の食料を当てにしている様だった。

下山はカンノンサコースを利用する。ソンバナクコースとは雰囲気が違った。又登山者も少なかった。
登山道で工事中の場所があったが、立派に整備されていた。登り口には観音寺(カンノンサ)があり、僧侶の姿
も見えた。駐車場には乗客待ちのタクシーが数台停まっていた。チェジュ市内までの値段を聞くと15000ウオン(1950円)
とのこと、バスを利用すると、市街バスターミナルまでしか行かない。タクシーの方が良いとのことでタクシー利用した。

予定よりも早く旅館に着いたので、済州市内の市場でショッピングや観光をした。
夕飯は、市内の焼肉店に入り豚肉カルビ焼きを食べた。お腹一杯、美味しくいただいた。

3日目の朝食は、スーパーで買ったインスタントラーメン、部屋の中で調理して食べた。
今日も漢拏山登山。オリモクコース(970m)から、海抜1700mのウォッセオルムという地点まで行って、ヨンシルコース
(登り口1280m)からの下山を計画。 このコースは山頂まで行けない。現在は自然休息年であり通行禁止とのこと。
韓国は登山道の休息年を儲けて、自然の復元を行っているようだ。

早朝、近くのコンビニで昼食と飲み物を調達。 そしてどうやって登山口に行こうと、うろうろしていたら
タクシーが停まってくれた。 運転手と値段交渉したら15000ウォンで行ってくれるとの事。
バスより3000ウォン高いが、時間的な事を考えると、オリモク登山口までタクシーのほうが良いということで利用した。

このコースも昨日登ったコースとは、全く雰囲気が違う。 草原が続きとても気持ちがよい。野生のシカもたくさん
見えた。 道中、我々とは抜きつ抜かれつつであった、韓国の若いカップルと親しくなる。最終地点のウォッセオルム
待避所で一緒に食事した。 二人は水泳の指導員だそうだ。 どうりで体力があると思った。日本の食事と、
韓国の食事とをお互いに交換して食べる。少しすると韓国の高校生集団も登ってきて、廻りは賑やかになった。
一緒に写真なども撮った。 皆さん片言の日本語(挨拶)を話した。韓国の高校は日本語の授業があるようだ。
そして、ここにもアマギ(カラス)がたくさん居て、登山者の食料を当てにしているようだった。

下りはヨンシルコースを利用。ここも今までのコースとは、全く雰囲気が違った。 大きな岩壁は迫力があり綺麗だ。
春のツツジの咲く時期に、もう一度登りたいコースである。  このコースは一番楽なのか、軽装の人達がたくさん
登って来た。ヨンシル口に下山すると、ここにも土産物屋さんがあった。 土産を買い、オミ茶を飲んで疲れを癒す。
現在開放している4つのコースは、それぞれ違った植生と、雰囲気があり面白い山だと思った。

駐車場には客待ちのタクシーも数台いた。客待ちの運転手さん達は、枯れ枝を使った博打のようなものをやって
いた。よく判らないが見ていて面白い。 そしてチェジュ市内までの料金を聞くと、20000ウォン(2600円)との事、
値切ったけどもダメだったので。 バス停迄歩くことにする。停留所までは1時間20分くらい掛かる。又バスは1時間
に1本位しか走っていないが、とりあえず風景を楽しみながら、バス停迄の車道を約30分くらい歩いていたら、
タクシーが停まってくれた。 15000ウオンでチェジュ市内迄行ってくれるとのこと。
即お願いして乗せて貰う。実際とても助かった。 あのままバスを利用したら、帰りは遅くなっていただろう。
お陰で予定よりも早く旅館に着くことができた。

再び観光、旧済州市内に行こうということで、市内バスを利用する。 バス料金は850ウォン(110円)だ。
地図片手にあちこちを散策。免税店や土産物屋さんでショッピングして、再びバスで済州市内へ行く。 
夕食は昨晩目に付けていた鶏肉料理店で、鶏肉と野菜を煮た鍋を注文。これも美味しく戴いた。
再び旅館で、スーパーから買ったパックご飯を電子レンジで暖めて貰い明日の朝食用とした。

4日目 夕方の飛行機に乗るまでの間、観光をした。
初日に空港で予約した、日本語が話せる個人タクシー運転手を1日貸し切る。旅館の前まで迎えに来て貰う。
料金は10万ウォン(13000円)。ただし運転手の昼食代は我々もち。それでも日本のタクシーと比べると料金は
安いと思った。
日の出岬、オールインワン撮影地、チャングムのロケ地民族村、マンジョンクツ、木石苑等を観光して飛行場に到着した。

済州島を後にして、成田空港に向かっている途中、機長からアナウンスがあり現在大阪上空付近を飛んでいる
とのこと。 窓から覗くと、大阪市内の夜景は、小さな宝石がたくさん光っているようで、とても綺麗だった。
成田空港に到着後、パーキングに電話して迎えに来て貰う。 車のエンジンは暖められて暖房が効いており、
又室内には眠気さましのガムなどが入っており、心遣いが有り難かった。
そして高速道を3人で交代しながら運転して、新発田到着は朝の3時だった。

4日間とも天気が良く、漢拏山のコースを4つ歩き、又韓国の人達と交流できたことは、とても良かった。
又韓国の山へ登りたいと思った。

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