二王子裏側二本木山から三光山(作堂中尾根下降〜鴨沢と黒石沢中尾根)踏破   本文へジャンプ
2012年3月29〜30日
途中敗退でした
メンバー: 小野CL、石井SL、渋谷
-------------------------------------------------------------------------------------
コースタイム

29日: 南俣5:30  二王子神社6:25 一本杉7:13 ブナ平の頭(850m)8:20 独標9:14 油コボシ直下10:25 三王子11:42
     作同中尾根下降点12:43  1076mpk13:25 1000mpk14:55 1010mpk15:49  テント宿営地点(1005m)16:20
30日: テント宿営地点7:30 990m(急斜面直下)9:20 1230mコル10:35  二本木稜線直下 (1350m)11:27
     二王子頂稜測候所 12:30  油コボシ直下13:00  独標14:05 一本杉14:50 二王子神社15:25 南俣16:34
------------------------------------------------------------------------------------
                             概略図



地図上では二本木山から作堂中尾根(作四郎沢〜堂沢間の尾根)下降はそんなに難しくないと考えていた。むしろ楢の木沢を渡り鴨沢〜黒石沢間の中尾根に登り三光山に行く事が厳しいと思っていた。
最初の予定日は天気が悪く延期で参加人数も6人から3人となって登る気力が少々失われたが、今までに誰も計画したことが無いルートであり、誰もここを通過した話は聞いてないし興味あるルートだった。 天気は晴天。 二本木山の下降点までは比較的に順調に行動できた。 しかし作堂中尾根下降は痩せ尾根の急斜面、雪庇が大きく張り出しており又雪に隠れたシュルンドが多く存在していて我々の行く手を阻んだ。 ザイルを出してルート工作しながら前進するが距離は稼げず、初日の目的地までは時間切れで行けなかった。 小スペースの場所をスコップで広げてテントを張る。 テント場の先の峰もナイフリッジで前進を阻止する峰だった。ここを突破するにはかなり厳しいと思った。 検討の結果往路下山ということで一致。 翌朝、降りて来た尾根を再び登り返した。 しかし帰りも厳しかった。 前日通過できたシュルンドが大きく口を開き、我々の前進を阻止した。空身でルート工作したり、スコップでシュルンドを崩して埋めたりしながら通過した。 両側が切れている急斜面の登りも辛かった。時々強く吹く風のため対風姿勢をとりながら一歩ずつ登った。 反対側の尾根では雪崩が発生しており、作堂尾根もいつ雪崩が起きても不思議ではなかった。 二本木山の直下にたどり着いたときは緊張も解けて皆笑顔。とたんに疲れがどっと出てきた。
今まで誰も通った事の無い尾根の踏破、地図上ではそれほど難しくは無いと見えたが、雪が多く積もっていると地形も変わる。 この計画を実行するには二泊三日の行程、雪山技術、体力と天気に恵まれないと難しいと思った。 
戻 る