2004年 6月 25日〜27日  (二泊三日)
 
  
飯豊連峰縦走(杁差岳〜本山) に行ってきました。

(大石ダム〜権内尾根〜杁差岳〜頼母木山〜北股岳〜御西岳〜飯豊本山〜三国岳〜剣が峰〜川入)

コースタイム
 25日:
0504五十公野公園発 0606第一吊り橋 0628登山開始 0700第二吊り橋 0751大石ダム#2雨量計  0822水場0830カモスの頭 0915権内峰 1000千本峰 1117前杁差岳 1145長者平 1153杁差岳 1157杁差小屋 1317杁差小屋発1345鉾立峰 1435大石山  1517頼母木小屋 一泊
 26日:
0400起床 0535頼母木小屋発 0553頼母木山山頂 0635地神北峰 0651地神山 0725扇の地紙   0750門内小屋 0905北股岳 0921梅花皮小屋  1007梅花皮岳 1010A隊と合流 1036烏帽子岳  1120天狗の庭 1315御西小屋 1437駒形山 1500飯豊本山 1540本山小屋 2030消灯
 27日:
0430起床 0600本山小屋発 0639御秘所 0738切合小屋 0758種蒔山 0830七森 0905三国小屋 0931剣が峰 1015水場 1041分岐(白布沢) 1042横峰 1053笹平 1130中十五里 1142下十五里 1208表参道入り口 1220御沢P 1237御沢P発 1254飯豊の湯 1558五十公野公園着

 メンバー A隊:上條 高橋 二瓶  B隊:渋谷 石井(良) 渡辺  サポート : 諏方、坂井(順)

山岳会の会山行での飯豊連峰交差縦走してきました。
A隊は福島県川入〜新潟県大石ダム、B隊は新潟県大石ダム〜福島県川入を縦走する。 私はB隊で初めての縦走を目指した。天気予報では3日間とも期待できそうもない、せめて花を見ることが出来ればと考える。
6月25日
五十公野公園に集合して、相手の隊の車に着替えを積み込み、それぞれの登り口に向けて出発。我々は権内尾根から。 登り始めから小雨が降っておりカッパを着用して出発する。 このコースは水場がないので水を2.5L担いだ。それは重く背にのしかかる。 月夜平のブナ林は、霧が掛かり幻想的でとても良い。 雨が降ると山の生き物達が、動きが活発になるのか、いろいろな生き物と遭遇した。 マイマイ、蛭、カエル、山椒魚、ウサギがたくさん居た。  杁差小屋は誰も居らずここで大休憩。 小屋脇に雨樋がありこれを汲み煮沸して飲料水とした。 濡れたカッパを乾かそうとしたがイマイチで濡れたまま着用して出発。 雨の中忍耐で前進して頼母木小屋に到着。 ここは水が引いていて、ありがたかった。 小屋の中には喜多方市からこられた登山者数人が宴会してた。 丸森尾根から登って来たという。 こんな雨の日によく登山するものだと、そう言う我々も同様であるが。2Fを貸し切り、焼き肉料理で天気祭り。 A隊と無線交信を試みるが通じなかった。 しかし携帯電話で連絡が取れ、予定通り本山小屋に入った。 本山小屋はA隊の他は誰も居ないとのことであった。
6月26日
夜中は暴風雨で小屋がきしむ、明日は飯豊本山に行けるだろうかと不安がよぎった。 翌朝 登山靴とカッパはまだ濡れたままであるが、そのまま着用して頼母木小屋を出発。 稜線上は風が強い、体が飛ばされそうになる位の暴風雨である。 風に耐えようとして対風姿勢を取りながら前進して体力を消耗する。 門内小屋へ休憩の為入ると、中には栃木から来たという10名位のパーテーィが居られた。天気が悪いので停滞しているようだ。 その人たちから暖かいコーヒーをご馳走になる。 この一杯でとても元気が出てきた。 気合いを入れて門内小屋を出発。 梅花皮小屋で再び休憩、此処には誰もいない。 天気が悪いので誰も来ないのである。 相変わらず雨風に耐えながらの前進でとても辛かった。 そして烏帽子岳を目指している途中に、A隊と遭遇。 車の鍵の交換と記念撮影。 登山道の情報交換して分かれる。 東側斜面は西風が稜線上に遮られていて、ほとんど苦には成らなかった。 御手洗の池〜天狗の庭はアイゼンを着用した。 一歩間違えば遙か下まで滑り落ちそうな所を慎重に通過する。 御西小屋で昼食。  天気が悪いので大日岳ピストンは諦める、天気さえ良ければ是非行きたかったが残念である。 相変わらずの暴風雨の中、風の当たらない所で休憩しながら、やっと飯豊本山に到着。 3人で握手、みんなの笑顔がとても良い。 本山小屋に向かっていると、私を呼ぶ声が聞こえる。 山岳会の諏訪さんと坂井(順)さんだった。 この雨の中、川入から此処まで登ってきてくれたのだ。 我々にビールと豚汁の差し入れをしてくれた。とても嬉しかった。 本山小屋は我々計5人のみで貸し切り、盛大な天気祭りとなった。
6月27日
昨晩は飲み過ぎたせいか頭が少し痛い、しかし天気祭りのお陰か霧が晴れてきて、大日岳が見え、又御来光も拝めた。天気が良い方向に変わったのである。 大日岳〜本山の間は、雲が川のように流れてとても幻想的だった。 しかし杁差岳方向は雲の中である標高が高い所は、雲上の世界のようだ。 濡れた靴を履いて、川入目指して下山開始する。  カッパを着用しなくても良いのがありがたい。 御前坂付近で切合小屋に泊まった登山者と会い、その後約30人位の人達とすれ違った。 登山道はいろいろな花が咲き乱れ、心を癒してくれた。 そして無事に川入へ下山して、A隊の乗ってきた車で帰路につく。全行程のうち2日間が雨で、最終日だけ天は我々に味方してくれ、気分良く飯豊の縦走を終えることが出来た。

                       
画像をクリックすると大きく表示されます。

長者平より
鉾立峰

杁差小屋


大石山付近の
ヒメサユリ

稜線上の
マイマイ

大石山付近より
杁差岳小屋

烏帽子岳付近の
ショウジョバカマ

御手洗の池付近の
キヌガサソウ

御手洗の池付近の
サンカヨウ

御西小屋


本山近くの
ヒナウスユキソウ

本山小屋付近より
飯豊本山

本山小屋付近より
飯豊本山

本山小屋より
御来光

本山小屋付近より
大日岳

稜線上の
5輪咲きヒメサユリ

戻 る