2003年6月7日(土) 

大日杉小屋から飯豊本山(日帰り)に行ってきました。


 コースタイム
0540登山開始 0556一合目(ザンゲ坂)0613長の助清水 0622御田 0725地蔵岳 0804目洗い清水 0835御坪 0910切合小屋 0945草履塚 0958乳母権現 1002御秘所 1017御前坂 1036一王子 1046本山小屋 1057飯豊本山 1115本山小屋昼食 1152下山開始 1219乳母権現  1255切合小屋 1310御沢別れ 1316御坪 1345月心清水 1435地蔵岳 1530御田 1535長の助清水 1552ザンゲ坂 1605大日杉小屋着
 03:30真っ暗闇の中、我が家を出発する。大日杉小屋迄は距離が107kmもある。途中のコンビニで朝食と昼食を購入。早朝であり車はほとんど走っておらず順調に車を飛ばす。 山形県中津川集落入り口で、車を停められる。部落の人らしき人が数人居ました。聞くと山菜採りの為の料金徴収所との事。 登山ですと言ったら、「気を付けて行って下さい」とそのまま通してくれる。大日杉小屋周辺には車が数台駐車してあった。朝食を摂っている間に数人登って行く。朝食後登山届けを出して出発。長の助清水で、大半の人に追いつく。周囲にはウドの大きくなった物がたくさんある。もう少し早ければ収穫できたのに、でも周辺を探せば多少は取れそうな感じである。1000m付近のブナ林は新緑の葉を付けてとてもすがすがしい。鳥のさえずりを持って来たICレコーダーで録音する。 地蔵岳周辺にはカタクリの花がたくさん咲いていた。又残雪多い飯豊本山や稜線が綺麗。目洗い清水は雪で覆われており水は取れず、標識の頭部分だけ出ていました。この付近で福島の3人パーティを追い越す。行く手の雪渓には足跡が無く、今日このコースを登る人達の先頭となる。 夏道の両側にはハクサンチドリが咲いていて和ませてくれる。又ダケカンバの新緑と残雪の飯豊の稜線のコントラストが綺麗だ。やがて切合小屋に到着。小屋にも稜線上にも誰も居ない。聞こえるのは鳥のさえずりだけ。草履塚の登りでアイゼンを装着するが、思ったよりも雪が柔らかでアイゼンは無くても良さそうだ。稜線上にオヤマノエンドウ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンイチゲが咲いてそれぞれの色が混じり合い綺麗だ。一王子の水場は雪で覆われていた、持ってきたビールをここで冷やす。飯豊本山山頂では只一人、雄大な風景を満喫する。何度見ても良い眺めである。今の時期は登る人が少なく静かで気持ちがよく、一人物思いに老け、いつまでも居たい気持ちになる。本山小屋迄の下山途中に、同じコースを登ってきた福島県のパーティと会う。そして本山小屋小屋で只一人で乾杯と昼食。小屋の内部の土間は濡れている、相変わらず2階部分から雨が進入して来るようだ。早々に昼食を摂り下山開始する。草履塚で下山中の福島のパーティと合流、そして一緒に下山する。切合小屋には登山者が居るようだが、そのまま中を確認せずに、小屋のすぐ前から御沢の雪渓に出る。雪上は涼しくて気持ちがよい。急斜面をグリセードしながら降りる。沢から見たダケカンバの新緑と残雪が綺麗だ。やがて御沢別れに到着。登って来る途中で、目に付けていた木の芽の「コシアブラ」を、大量に採取する、しかし「ぶよ」の大群がまとわりついてくる。数百匹はいると思う。持参してきた網を被り、虫除けスプレーを体全体にふりかけるが、それでも網からすり抜け中に入ってきたモノに数カ所刺された。完全防備しているのに、のんびりはして入れない状態でした。そして無事に大日杉小屋に到着。翌日コシアブラは天ぷらとお浸しにして食す。とても美味しかった。 誰も居ない飯豊は静かで、雄大な風景を独り占めすることが出来気分は最高でした。

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