下越山岳会の会山行で西俣の尾根から飯豊連峰
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   杁差岳(1636.4m)へ行ってきました
コース : 西俣ノ峰〜頼母木山〜杁差岳 (往路下山)
2011年5月3日&4日  

コースタイム
5/3(火)  0500五十公野公園発 0615奥川入莊P 0640登山開始 0732大曲り分岐  0812十文字池
       0930西俣ノ峰 1040枯れ松峰 1123オオドミ泊場 1213三匹穴 1333ニセ頼母木 1345稜線
       1358頼母木小屋 1445大石山 1538鉾立峰 1620杁差小屋 1625杁差岳山頂 小屋一泊
       1700夕食  2130就寝
5/4(水)  0450日の出 0500起床 0720杁差小屋出発 0800鉾立峰 0910大石山  1015頼母木小屋
       1202三匹穴 1330西俣ノ峰 1402十文字池 1422大曲分岐 1454下山 1505奥川入莊P
        1520奥川入莊出発 1640五十公野公園

メンバー : 石井(L) 中村(SL) 高橋 佐久間 坂場 諏方 宮下 渋谷
       日帰りサポート 5/3田邉 5/4安沢、渡辺


震災後のTV画像を見ていると気力が失われて私自身、自粛気分だった。  
自分で何かできないかと考え被災地のでボランティア活動をしてきた。  これで少し気が晴れる。
みんな通常の生活をすることが大事と気持ちも変化した。

下越山岳会の会山行は、震災の影響でコースが変更になり、西俣ノ峰から杁差岳になった。
毎年5/3に梅花皮荘駐車場で行われる熊祭りは中止だった。

連休前半は雨ばかりで暗い気持ちだったが、久し振りの良い天気で気分爽快。総勢9名で五十公野公園を中村、
渋谷、田邉の車に分乗して出発する。車窓から見える真っ白い飯豊が太陽に照らされ綺麗だった。奥川入莊に
車を置かせて貰う。 例年に比べて残雪が多く、田圃の雪解けは、まだまだ先のように感じられた。 でも、いつもの
鯉のぼりは長いロープで吊され游いでいた。

共同装備を分け、元気に登山開始する。我々の先には2グループが同じルートを登っていた。 雪がほどよく締まって
おりワカンは必要なくツボ足で登ることが出来た。 残雪の中の木々は緑の葉を付け始めコントラストが綺麗だ。
西俣の尾根からは大ー尾根と本山を見ながら登る、本山は美しい。 頼母木山、朝日連峰も綺麗だ。新潟県側
から見る飯豊と山形県側から見る飯豊とは、雪解けや積雪量が違う為か、山形県側の方が真っ白である。 
西俣峰から先は右に鉾立峰と杁差岳を見ながら登るがこれまた美しい。 枯れ松峰付近で日帰りで送っていただい
た田邉さんと別れる。途中、上部から下山してくる人達何人かとすれ違う.。 三匹穴付近で地図とコンパスを出し
てホワイトアウト時のルートファンディングの練習をしながら登る。 飯豊の稜線が近いと元気が出てくる。 稜線に出ると
新潟県側の赤津山、二王子岳等見えた。 とても気持ちが良く疲れが吹き飛ぶ感じだった。

頼母木小屋で亀山さんが、小屋の除雪等の整備をして居られた。小屋を出発するときにお土産を頂く。 ここから先
は登山者の足跡はなかった。大石山から鉾立峰の稜線上は半分が夏道が出ていた。 しかし、ここの登りはいつも
ながら辛い。 アップダウンを繰り返し、ようやく目的の杁差岳に着く。 みんな充実感溢れる良い顔していました。
杁差小屋には誰も居らず、我々の貸し切りだった。夕食はカレーライス、そしてそれぞれ持ち寄った一品で宴会開始。
小屋内は我々のグループしか居らず、歌が出たり議論をしたり盛大に行われた。 途中日本海に浮かぶ雲上に沈む
夕日を見る。 日本海が赤く染まりとても神秘的で綺麗だった。

翌朝、御来光を見る。今日も良い天気だった。朝食はモチとラーメンでお腹一杯になる。小屋内を掃除した後アイゼンを
装着して下山開始した。頼母木小屋で二王子岳から登って来た田中さんと合流する。 頼母木平では我々を迎え
に来てくれた安沢、渡辺さんと合流そして差し入れのビールとツマミを美味しく頂いた。 下山時にガスが掛かると尾根
の別れているところは難しい。 天気が良く下山ルートが見えたが、地図を見ながら下山した。 西俣峰の下山中に
マタギ1人に出会った。 何人かで熊を追っているらしいが、他の人達の姿は見えなかった。 沢沿いに熊を追って
いるのだろうか。 静かに降りるようにと言われる。 そして無事下山。 帰り支度をしていたら銃声の音が聞こえた。
獲れたのだろうかと考えつつ帰宅に向かった。 

私にとって久し振りの飯豊連峰会山行だった。残雪と新緑の飯豊はとても良かった。 まだ限られた人しか入山で
きないが、これから雪解けが進み本格的な登山シーズンを迎える飯豊。 
次は花の時期か、何度訪れても素晴らしい。