2007年4月14〜16日


    焼峰山〜二王子岳  の環状縦走に行ってきました。

 メンバー :上条(L) 榎本(SL) 安沢 椎谷 渋谷
        送りサポート:石井 田辺 中村
        迎えサポート:石井 小林(稔)
                                         コースタイム
  4/14  0500五十公野公園出発 0540滝谷登山口 0600登山開始 0715ウグイス平 0810清水釜 0906焼峰山 1033(1082mピーク)
       1057(1035m鞍部)1126四ツ倉 1220小倉 1305大倉 1330松ノ木峰 1500西ノの峰直下1210m(テント設営場) 1600テント設営泊

  4/15  0330起床 0600泊まり場発 0812三本槍 0900赤津山 1117ヤンゲン峰 1340桝取倉山 1450雷岳 1530長鼻 1830二王子小屋泊 

  4/16   0400起床 0630二王子小屋発 0730独標 0807一王子 0903二王子神社
下越山岳会の会山行でバリエーションルート
焼峰山〜四ツ倉〜松ノ木峰〜赤津山〜ヤンゲン峰〜桝取り倉山〜二本木山〜二王子岳の縦走してきました。 前日の天気予報は雨で、降水確率は高かった。しかし朝起きたら雨は降ってなく、曇りだった。 予報が変わったようだ。

五十公野公園に集合して、共同装備をそれぞれ分担して、石井、田辺さんの車で滝谷登山口へ行く。 本隊とサポート隊計8人で登山開始。 時々雨の為最初からカッパ上下着用である。 共同装備の一部を石井、田辺、中村さんが持ってくれ、焼峰の頭手前まで上げていただく。 感謝! お土産も戴き、サポートしてくれた人達と別れて5人で前進する。 一部ヤブがあったが雪が着いており順調に進む。 途中からワカンを装着して四ツ倉、小倉、大倉、松ノ木峰と通過する。 しかし西ノ峰の登りになったら強風が吹き付け、その度に停止して耐風姿勢を取る。前進が思うよう行かず、リーダーの判断で引き返し、風の当たらない場所を見つけてテントを張った。 設営直後に、雨が降ってきたが設営中でなくてラッキーだった。 今日は松ノ木峰を過ぎたところで幕営する予定だったが、それより先に進む事ができて明日の希望が沸いてくる。 早速雪を溶かして水を造り、そして夕食と宴会。 メニューはマーボー春雨ご飯にホウレンソウとウインナーのバター炒め、ウイスキーと石井さん提供のツマミ等で盛り上がる。 1800時に小林(稔)さんと無線定時交信を実施して異常のないことを連絡する。 携帯電話は圏外だった。 スタードームテントは広くて荷物がたくさんあるにも係わらず、5人が楽々と寝ることが出来た。しかし夜は冷え込み寒くてよく眠れなかった人も居たようだ。

翌朝テントの外を出たらガスの中、視界は50m位だった。 朝食はラーメンと餅をお腹一杯に詰め込み、手際よくテントを撤収。 定時交信の0600に予定通りのコースで、行くことを連絡。全員ワカンを履いて出発する。 夜冷え込んだらしく雪面はアイスバーン状態。途中でアイゼンに履き替える。 西の峰山頂はガスで視界が悪かった。 ここは広く平坦で迷いやすいところだ。 GPSとコンパスで方向を定め赤津山方向に下る。 鞍部で休憩してから今回の一番の難所、三本槍に挑む。 「もし落ちるんならば内ノ倉側だよと」 リーダーが先頭で進む。 東側は絶壁で雪はなく、内ノ倉側も痩せ尾根で雪の付き方が悪い。 夏道も一部出ている所もあったが状況はあまり良くなかった。 幸いにガスが係っていて高度感は無かった。 注意深く3つのピークを越え、無事に三本槍を通過して、赤津の登りに入ったときは皆ホットする。 後は体力勝負だった。

赤津山の山頂で写真撮影。 そして90度左にコンパスを合わせて、急斜面を約200m下降する。 この頃ガスが少しずつ晴れて来て遠くの景色が見えるようになる。 周囲はブナ林で、木に付いた雪が光ってとても綺麗だった。 ヤンゲン峰の下りからは所々ヤブコギを強いられる。重い荷物で疲れた体にヤブコギは辛かった。 桝取倉山付近で単独登山者の足跡があった。 ここまで来る人はどんな人だろうと思いつつ忍耐でヤブコギ、ようやく雷岳に着く。 振り返ると、真っ白な飯豊連峰の全景が現れてた。 ここまで来れば二王子岳は目の前だが、100m下り鞍部の長鼻から二本木山の登りは標高差で約400mある。 予定では雷岳付近で2泊目のテント幕営だったが、二王子小屋に向かうことに決定。 二王子小屋にはデポしたビールがある。 ゆっくりと二本木山を登り、陽が傾きかけた頃やっと二本木山。 山頂近くの雪面に「ガンバレ」と文字が書いてあった。 名前は書いてなかったが同じ会の、渡辺さんではないかと? 感激である。  二本木を少し過ぎたところで、1800時の定時交信。 そして二王子小屋に到着する。  小屋には誰もいなかった。 ただ我々の荷揚缶の上に、ビールとツマミが置いてあり、中には手紙が添えられていた。  同じ会の渡辺さんからだった。 今日単独で二王子岳に登って来て、我々を待っていてくれたようだった。 心遣いがとてもうれしかった。  二王子小屋は携帯電話が通じるので、安沢さんがお礼の電話をする。 早速夕食と宴会、荷揚げ品もあり、昨夜にも増して豪華メニュー、 歌も出て盛り上がった。 夜の小屋の中は、冷え込み寒かった。
 
翌朝、定時交信で予定通り下山することを連絡する。 雨は降ってなかったがガスの中で視界は良くない。 小屋からは雨量計も見えなかった。 しかし雪面には大勢の足跡が残っていて気を遣わずに下山開始することが出来た。 独標では積雪1.5m、先週は1.8mだった。一週間に30cmづつ雪解けしている。  一王子の水場では水芭蕉が一部咲いていた。そして無事に二王子神社に下山する。 神社には、石井さんと小林さんが我々を迎えてくれ、豚汁と暑いコーヒーを振る舞っていただく。ありがたくいただいた。 そして石井さんと小林さんの車で五十公野公園まで送ってもらう。今回の山々は、標高こそ高くはないがアップダウンやヤブコギ、残雪がいやらしい感じで残っているところが多かった。 体力的に辛かったが地元の山々を違った角度から見る事ができて良かった。 又ガスの中のルートファインデングや、雪渓の状況を見てのルート工作は勉強になった。 又下越山岳会の皆様に荷揚げ、送迎、無線交信等サポートしていただき、事故もなく登山できた事は、山岳会の組織力と信頼関係であり有り難く思いました。 
  概略図
 

※ 写真をクリックすると大きく表示されます。


焼峰の頭

四ツ倉付近より

四ツ倉付近より

小倉付近より

大倉付近より

西の峰直下

西の峰の登り

三本槍

三本槍

赤津山の登り

赤津山

赤津山のブナ

赤津山の下り

赤津山のブナ

ヤンゲン峰の登り

ヤンゲン峰付近

ヤンゲン峰付近

桝取倉山に向かって

桝取倉山に向かって

桝取倉山より

桝取倉山より

桝取倉山付近より

雷岳付近より

雷岳付近より

雷岳より

二本木山に向かって

二本木山に向かって

長鼻より

二本木山に向かって

二王子岳


戻 る