「飯豊の山男」の作詞者は不詳  メロディーは「東京流れ者」と同じです
又同じような歌詞とメロディーで「蔵王の山男」もあります。

歌詞は二つあります。

飯 豊 の 山 男   #1
1 2 3
色は黒いが気は やさしい
胸にファイトの 血が燃ゆる
身にはボロ服 まとえども
おいら飯豊の 山男
ああ楽しき 我が想い
お花畑で 見る夢は
遠くカンチェか マナスルよ
ザイル担いで あの壁を
おいら飯豊の 山男
ああ楽しき 我が想い
飯豊川の 峡谷を
沿って行くのは 湯の平か
はかなく散った 恋ならば
岩も砕けよ 濁流に
ああ飯豊の 山男
4 5 6
頼母木川の 渇水期
塩焼き岩魚の あの味は
山行くおいらの なぐさめか
霧の向こう 見える山は
ああ門内 権現か
二つ峰のあの 尾根を
ピッケル握って 登る夢
鋭鋒北股 越え行けば
ベースキャンプの ウインスパーも
ああ風には ためくか
ザイルが結んだ 友情は
きびしい試練を 耐え抜いて
万年雪は 溶けるとも
溶けちゃならない 俺たちは
ああ楽しき 我が想い
7
杁差に とりついて
主綾縦走 なしおえて
明日は飯豊と お別れか
下で待つのは デゴイチか
ああ可愛い あの人か
飯 豊 の 山 男    #2  
1 2 3
色は黒いが 気はやさしい
胸にファイトの 血が燃ゆる
身にはボロ服 まとえども
おいら飯豊の 山男
ああ楽しき わが心
飯豊川の 峡谷に
沿ってたどるは 湯の平か
はかなく散った 恋ならば
岩も砕けよ 激流に
ああ飯豊は 無表情
不動の滝の 高巻きにゃ
さんざん苦労を したあげく
三日三晩の ビバークに
涙のんで 引き返す
ああ不動が うらめしい
4 5 6
また来る時の 思い出に
岩に打ち込む ハーケンの
音が谷間に こだまして
峰を見返す 俺たちの
ああ心に しみわたる
夢もあの娘も あきらめて
ともに青春 かけようと
固く誓った 山仲間
おいら 飯豊の山男
ああ楽しき 我が想い
頼母木川の 渇水期
塩焼きイワナの あの味は
山行くおいらの なぐさめか
霧のかなたに 見える山
ああ門内 権現か
7 8
お花畑で 見る夢は
遠くカンチェか マナスルよ
ザイルさばいて あのカベを
おいら 飯豊の山男
ああ楽しき 我がこころ
二つ峰の あの尾根を
ピッケル握って 登る夢
鋭鋒北股 超えゆけば
ベースキャンプの ウインパー
ああ風に はためくか
ザイルに結んだ 友情は
厳しい試練に 耐え抜いて
万年雪は 解けるとも
解けちゃならない 俺たちは
ああ飯豊の 山男

 10  11(作詞:小林重弘)  
杁差に 取付いて
主綾縦走 なし終えて
明日は飯豊と お別れか
下で待つのは デゴイチか
ああ可愛い あの娘(ひと)か
茶色のマフラーに 吹きかかる
地吹雪すかして のぞむるは
種蒔山か 草履塚
心もやして 登る飯豊(やま)
ああアイゼン きしむかな