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脳の病気予防に環境因子研究を


 黒田洋一郎・東京都神経科学総合研究所参事研究員は「痴ほう予防に環境因子研究を」と主張する中で、パーキンソン病について次のように言及しています(朝日010717「科学を読む」参照)。

 アルツハイマー病やパーキンソン病などの予防法研究は遅れており、確かな情報が少ない。
 殺虫成分ロテノンがパーキンソン病に似た変化を脳に起こすとの研究発表があってから、欧米では農薬使用停止が議論されている。より毒性の強いパラコートを含む除草剤等の農薬を多用している日本でも注意すべきだろう。

 一方、コーヒーを多く飲む人ほど、パーキンソン病になりにくいとの疫学調査報告がある。
 病気予防を目的とした環境因子の研究を重点的に行い、予防法を開発することは、人々の健康を守るためにも、国家財政の面からもますます必要となるだろう。

 患者・家族ならではの視点による疫学調査が行われるのも有効であろうと思います。この「癒しサイト」の場を利用して。(w)


 私も興味を持って読みました。
 アメリカでは南北ダコタ州、ネブラスカ、ミネソタ、アイオワ州などの中北部の農業地帯にP病の発生率がかなり高いようです。これはP病にややかかりやすい北欧系の人口構成比率が高い事や、高齢者が多いなどの理由とともに、やはり農業地帯ですので農薬の影響が指摘されています。

 The Parkinson's Instituteはこの春、アイオワ州に調査員を送り込んで、P病患者とそうでない人を比較するため調査を開始しています。調査は作物に撒いたり、過去に家の周辺で使った農薬を聞き取りすると共に家の周りの土壌を採取し、病気に関係するバクテリアの有無も調べるようです。

 しかしながら、80歳位の患者に、昔どんな農薬を使ったかを聞き取るのは大変なようですね。
 この調査はアイオワで350人の生活と健康状態を調べ、一部ノースカロライナ州でも少人数調査するとのこと。費用は300万ドルあまり、調査時間も5年ないしはそれ以上かかる大変な作業です。

 アイオワ州立大学の研究者は、トウモロコシの栽培農家が使っていたDieldrinという農薬に注目しています。Dieldrinは1970年に使用禁止になっていますが、これが原因しているという見方もあり、Dieldrinが実際にドーパミンを作る機能を阻害するかどうか解明したいといっています。

 その他エモリー大学の研究者は、ロテノンに注目しています。
 詳細はアイオワ州デモインの新聞のこのサイトをご参考にご覧ください。
 http://www.dmregister.com/news/stories/c4788996/13497379.html
 これは今年(2001)1月に出た記事です。(K)


 農薬は原因(環境因子)の一つになっていますね。パーキンソン病はどんどん研究が進んでいるようですね。トラウマ説もあるようですが、NPFのリーバーマン医師は否定していました。
 太陽光線に長くあたらないとパーキンソン病になりやすい。一方、2−7Hz/秒の電磁波を当てるとパーキンソン病の症状が1、2秒で多少改善するという話が、英国のニューサイエンスの雑誌に出ていました。

 直訳すると、この電磁波がメラトニンの分解を助け、これが女性ホルモン ウストロゲンの生産を抑制するとか???
 WHOも電磁波とパーキンソン病の関係を調べているようですが結果は知りません。(と)